Persistence

技術メモなど

Unityをいじってみた(その2〜開発環境とデバッグ〜)

この記事の内容は、Unity4.6時点の内容です。現在、Unity5が公開されていますので、この記事の内容は古い情報となりますが、個人的な記録のために書いています。

前回からの続きです。

作りたいゲームについて

まず目標にしたのが、「スマートフォンで遊べる音ゲーアプリ」にしました。Beatmaniaのスクラッチ部分だけがあり、画面に表示されるターンテーブルをタイミングよく回すゲームです。製作途中の実際の画面はこちら。(非常に音量が小さいです。)

SaraMania 途中経過その1 - YouTube

開発環境について

開発環境について説明します。

  • Unity Editor
  • Xamarin Studio
  • Unity Remote 4
  • iPhone実機
  • Android実機

Unity Editor

Unity EditorはUnityの統合開発環境そのものです。Mac版を使用しています。

Xamarin Studio

Xamarin StudioはScriptを編集するためのエディタです。Windowsを使う場合はVisual Studioを使うのが一般的ですが、Macではデフォルトのエディタが使いにくいのでこれが一般的です。しかしXamarin Studioも使いにくい点があるので、いくつかカスタマイズしました。

1.キーバインド

Xamarin Studioを使う最大のメリットはクラスやメソッドの入力補完が使えることですが、Google日本語入力を使用していたため、そのショートカット(Command + Space)が入力ソースの切り替えのショートカットと被ってしまい使えなかったので、まずは入力ソースの切り替えのショートカットを無効化しました。(普段、Visual Studioを使うのでCommand + Spaceがとてもしっくりくる。)。変更方法は次の通り。

システム環境設定>キーボード>ショートカット>入力ソース の、「前の入力ソースを選択」のチェックを外す。

2.コードフォーマット

Xamarin Studioのデフォルトのコードフォーマットは余分なスペースが多く、Visual Studioに慣れている身にとっては少し気持ち悪いので修正しました。変更方法は次の通り。

Xamarin Studio>Preferences>ソースコード>コードフォーマッティング>C#ソースコードC#フォーマット>編集>White Space で、チェックを外す。

3.エラーハイライト

ビルドエラーや実行エラーが起きた行がハイライトされるのですが、どのシンタックスハイライトを設定してもソースコードにハイライトが被ってしまいとても見にくいです。そんな時はブレイクポイントを設定することで赤背景に白文字になり見やすくなるのでそうしていましたが、ハイライトの色自体を変えることはできなかったので知っている人がいれば教えて下さい。

Unity Remote 4

Unity Remote 4は、UnityEditor上のゲーム画面をiOSAndroidで操作するためのリモートツールです。Touchイベントなども実機と変わらず取得できるので、開発中はほぼこれを使いました。「Unity Remote」で検索すると、一つ古いバージョンのUnity Remote 3も出てくるので間違えないよう。(私は間違えてしばらく3を使っていました。)

iPhone実機

iPhoneの実機でDebug実行するには、XcodeiPhoneの設定(おそらくiPhone Developer Programへの登録)が必要です。おそらくと云うのは、私のiPhone端末は既にそれらの登録を行っていたため、特に困ることなくすんなりできました。実際には何が必要だったのか分かっていません。

Android実機

端末側はUSBデバッグを有効にします。またPC側にはJDKAndroid SDKのインストールが必要です。Android SDKAndroid StudioをインストールするとSDKインストーラもついてくるので、それでインストールすると簡単です。

参考:無償化されたUnityのスマートフォン書き出し機能でお手軽にAndroidゲームを作る方法まとめ | GMOメディア エンジニアブログ

デバッグ方法

Consoleデバッグ

ScriptにDebug.Log("Hoge")でUnity EditorのConsoleにデバッグメッセージが出力されます。

iPhone実機デバッグ

Consoleデバッグ同様のデバッグメッセージが、XcodeのConsoleに出力されます。

Android実機デバッグ

Android SDKのtools(/Developer/adt-bundle-mac/sdk/tools/monitor)にあるmonitor(Android Debug Monitor)に出力されます。非常に大量のデバッグメッセージが出力されるので、フィルタをすると良いです。ちなみに無料版だからか分かりませんが、ものすごい勢いで”profiler is only supported in unity pro”というメッセージが流れ続けてとても見づらいです。Unity5では出なくなっているでしょうか。

参考:Unity - IDEを起動せずにAndroid実機ログを見る方法 - Qiita

次回に続きます。