Persistence

技術メモなど

Unityをいじってみた(その1〜作り始める前に〜)

はじめに

この記事から何回かに分けて、ゼロからUnityを使ってみて得た感想やノウハウをアウトプットしていきたいと思います。まだまだ浅い知識ですので、間違いなどありましたらご指摘いただければと思います。

Unityとは

Unityはゲーム開発のための統合開発環境です。元々は3Dゲームの開発のためにつくられており、3Dエディターとゲーム開発エディターが統合されたようなUIになっています。Unityを使う利点としては、Unityで作られたゲームをiOSAndroid、Webブラウザなどマルチプラットフォームに配布できることや、AssetStoreというUnity専用のストアでコンポーネントを購入することで開発を効率良く進めることができることです。またUnity4.6からは正式に2Dゲームにも対応しました。

何をしたら良いかわからない

ゲーム開発には興味があったので、何度かUnityをインストールしてチュートリアルをやったことはありました。その時は、チュートリアルの通りにボタンをポチポチと押していって「やったー動いたー!」というところまでは行くのですが、いざ自分で何かつくろうとすると、何をしたら良いかわからない状態になっていました。(3Dで作りたいゲームのアイディアが浮かばなかったというのもありますが。)

一番の近道は、できる人に教えてもらう

そんなある日、たまたま補欠で参加した勉強会でUnityのプロに出会いました。そこで、次の勉強会までに、おそらく実現できそうな簡単なミニゲームのアイディアを考えて、その人に「これを実現するには何をしたらいいのか」をきいてみました。すると、ものの数時間で何をすべきかが見えてきて、それ以降は自分で調べながら進めるという軌道に乗ることができました。あの時の体験はほんとうに感謝です。

目標を決めることが大事

Unityはあらゆるゲームが作れるので、前述のように目標がない状態でさわってみても迷子になるだけです。目標があれば、チュートリアルや書籍でもある程度何をすべきかが見えてくると思います。Webでも日本語の情報がかなり多くなっていますので、一度走り始めることができさえすれば、調べながら進めることはそんなに難しくはないと思います。

作り始める前に知るべきこと

実際に作り始めてから知って、困ったことは次の通りです。

  • ライセンスによる違い(無料版とPro版)
  • プラットフォーム間の違い(iOSAndroidなど)

まずライセンスによる機能差異については、次のページに書いてあります。

ライセンスのご案内

いきなりこれを見ても何がなんだか分からないと思います。このうち自分が困ったことは、『アセットバンドルによる本格的なストリーミング』という機能です。アセットバンドルとは、よくゲームなどでインストール後の起動時やアップデート時にデータをダウンロードする機能です。これについては後で詳しく書きます。

[本文修正] 記事を書いた翌日にUnity5がリリースされ、情報が古くなってしまいました。Unity5になり、ライセンスによる機能差異はほぼ無くなり、ProfessionalEditionの方は大規模開発や商用化に向けて必要な機能が追加されました。機能差異については次のページを参照してください。

Unity - Get Unity

またプラットフォーム間の違いについても色々ありますが、一番厄介なのは(これはUnityとは直接関係ないですが)iOSのアプリ申請の厳しさだと思います。なので、iOSをターゲットにする際はアプリ申請基準を十分に確認する必要があります。もし、初めてアプリを作ってそれを公開したいのであれば、まずはAndroidをターゲットにすることをお勧めします。

ここまではうんちくばかりでしたが、次回からは技術的な話に入りたいと思います。